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Research2|「単配」でなければ効果がないか


ネットでよく見かける「単配だから効果が上がる」「単配でなければ」などの真偽

ネットなどによるポスティングや、ポスティングに関連する広告に、
「単配だから効果が上がる」「単配でなければ」などの言葉ををよく見かけます。
そもそも「単配」「併配」って?
本当にその効果に違いがあるのでしょうか?

  1. 「単配」「併配」の定義とは?
  2. 「本当に」・・・「単配だから効果が上がる」のか?
  3. 「本当に」・・・「併配は効果が下がる」のか?
  4. なにかしらの根拠があって業者が煽るのか?

 

検証

 

「単配」「併配」の定義

 

・単配 : 文字通り単独で配布する。1枚のみを配布する。
・併配 : 文字通り併せて配布する。2枚以上の配布物を同時に配布する。

 

「単配だから効果が上がる」のか?「併配は効果が下がる」のか?
検証協力:株式会社プロミー、株式会社福岡ポスティング

 

配置型(各地域居住のアルバイトが空き時間に近所だけを配布)の場合に見受けられる「大量挟みこみによる併配(言葉の定義上は「併配」とは呼べず「同配」が近い)」でさえなければ効果はほとんど変わりません。福岡だけで大小合わせると数百のポスティング会社が存在します。それぞれの会社がほぼ同じ日に1枚ずつ配ればポストの中は1人で何枚か配った場合と同じです。ましてや「移動型」であれば1人のスタッフが同時に持っていける数量には限界があります(2枚くらいが一般的)。
ポスティング・ラボ提携の数社のポスティング会社を通じ、①1枚だけの配布(単配)②2枚同時に配布(併配)③3枚同時に配布(併配)を1枚のみを同じチラシを使用(クライアント了承)して検証してみましたが、反響率はほぼ同じでした。
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ただし、福岡は全国的にも特に「配置型」のポスティング業者が多いようで、これはいわゆる各配布エリアに1名づつのスタッフを置き、それぞれのスタッフがごく限られた自宅の近所を少軒数受け持ち、1週間のうち2日程度、業者から持ち込まれるチラシを同時に配布するという仕組みです。
業者は1週間分の該当エリアのチラシをひたすら受注し、多いときは7枚も8枚もあるエリアも存在します。
これを各スタッフが自宅の近所をまとめて配るわけで、そもそも持ち込んだ後のスタッフ管理はなされていませんので、スタッフによっては配布しやすくするため、1番大きなチラシの間に残りの大量のチラシを挟み込んでいるわけです。
いわゆる、「新聞折り込み」の延長です。
この場合は、当然見る側のポストの中にもまとまった状態で投函されるわけですから、まとめてごみ箱に捨てられますので「反響」「効果」は上がりません。しかしそもそもこれは、「併配」とは呼ばず、「同配」ですので、検証対象には該当しないのかもしれません。
また、「フリーペーパー」「無料新聞」などに挟み込みで配布している業者もありますから、これに関しては挟み込む「フリーペーパー」や「無料新聞」がそもそも読まれているのかに左右されますが、知り得ている限り一般家庭に投函されるもので、居住者から喜ばれて愛読されているものは福岡にはあまりありません。
現在ポスティングの主流は「移動型」です。クライアントのニーズに即した配布は、「移動型」でなければ不可能な案件が多いからです。
「配置型」「移動型」のリサーチは、また別途行います。

 

なにかしらの根拠があって業者が煽るのか??

 

これは一言で「金」です。
「単配」にこだわるって「単配設定」の料金にこだわっているものと思われます。
過去に、「単配しかやらない」という某業者に、数千部を検証可能なエリアに依頼し、配布スケジュールを指定したうえで、1時間おきにポストの中を確認したところ、3枚同時に配布したと思われる状況で投函されていました。
3枚のうち2枚(1枚はこちらで依頼しているので)のチラシにそれぞれ電話し、投函を依頼した業者を確認したところ、まさしく「単配しかやらない」という某業者でした。
「単配しかやらない」と単配料金を3か所からもらってたわけです。

 

検証結果

「単配」も「併配」も、その効果は何ら変わりません。

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